ピアノの設計を始めるにあたって 響板・鉄骨・アクション(材料・技術・工具)なども大切ですが まずその音響の大本となる(?)弦の設計を見てみましょう。
(Java appletは 利用出来なくなりました;)
使い方:
(※修正箇所:
v2.7.2['18/02/04] [Calc]ボタンの動作不良を修正し
[Set]に改名しました。
Vectorをジェネリックス型(Vector<>)に変更しました。
v2.7.1['18/02/04] HTML5版 ピアノの弦 XHR を追加しました。
HTML5版です。
v2.7['16/09/18]
[Cent]表示からインハーモニシティ値を加え無くしました。
v2.6.1['13/12/03]
Wire.java 密度と張力の計算を訂正しました。
v2.6['13/12/02] データを線グラフから点グラフに変更しました。
データ表示のセレクタを追加しました。
[Cent]画面ではカーソルのドラッグで値を上下出来ます。etc.
v2.5['13/11/30]
「All.Di: 総弦直径」の表示を訂正しました。
Wire.java(v5.3)を改定しました。
v2.4.2['13/02/13] Tuningのシミュレーション(TuningFormula2.java)を
catenary型に改定しました。
v2.4.1['12/12/21] cssファイルを別にしました。
[Cent]の描画がJavaの版に因って乱れるのを訂正しました。
v2.4['08/05/12] [Curve]曲線のTuningを加えました。
「design_cosh.mwd」曲線の弦データを追加しました。
v2.3['08/02/20] パラメータ Dirnmへの対応を行いました。
v2.2['07/05/22] Tuning部分を別のクラス(TuningTension.java)
にしました。
v2.1['06/09/13] [Text]で「混合密度(Density)」
が表示されなかったのを修正しました。Wire.java(v5.1)
v2.0['05/11/15] 画面構成を大きく変更しました。
v1.9['05/10/09] 弦長がマイナスになるのを修正しました。
インハーモニシティ値の表示に基準線を追加しました。
v1.8['05/09/04] ReadWire部分を別クラスにしました。Wire.java(v5.0)
v1.7.2['05/04/28] 小修正。
v1.7.1['05/04/17] 小修正。
v1.7['05/04/13] [Tune]の計算方法を改訂しました。
['04/04/09] 弦データ「Broadwood 1816」「Kirkman 1820」
の2つを追加しました。
v1.6['04/02/11] 「S・M・L」でJava画面のサイズを
変更出来るようになりました。
弦データ選択後に計算結果が異常になるのを修正しました。
v1.5['03/06/22] 「S-crv/Equal」を無くし「Tun/Flat」に
変更しました。周波数表示がインハーモニシティ値の変化に
対応していなかったのを修正しました。etc.
v1.4.6['03/05/24]「Col.55/Col.70」を無くし自動化(?)しました。etc.
v1.4.3['03/05/01] インハーモニシティの倍音での値を
表示するようにしました。etc.
v1.4['03/04/09] Wire.javaを改訂しました。
弦の伸長 [Extension] を [Elongation] に訂正しました。
v1.3 張力を±するボタンなどを追加しました。
v1.2 [Cent]でのセント値の表示を
インハーモニシティ値をベースとして表示するように変更しました。
v1.1 一部のボタンの図案・位置を変更しました。
v1.0['02/08/31] 画面構成・ボタン・スイッチなど
大幅な改訂を行いました。[Wire]ボタンで元データを読み出せます。
v0.9953 「Stress」ボタンでグラフを表示。
古楽器のデータ 3 -> 8 に
v0.995「
小渕 晶男の楽器工房」さんのハープシコードなどの
弦データが利用出来るように改訂しました。
引用を許可して頂いた小渕さんに この場を借りてお礼申し上げます。
v0.994 小修正
v0.993 テキストエリア サイズの切り替えボタン追加
v0.992 マウスの操作変更
v0.99 張力目盛最大150[Kg]に変更。Class構成を変更)
画面上段は テキストフィールド:文字情報を表示します。 弦のデータと [Inha.] では インハーモニシティ値・[Wire] では 張力と 応力・[Cent] では ビートを表示します。
その下に左から スイッチボックス:画面表示変更・Tuningなどを行います。
「:SV」は(トグルスイッチです)テキストの区分文字を 「,」または「:」に切替えます。 (視やすさからは「:」ですが 文字情報のペースト時には「,」が便 利かも知れません)
「 Type 」は[Wire]で表示中の弦の並び方を GP-Type(バス弦上)と UP-Type(バス弦下)に切替えます。 (トグルスイッチで 押す毎に切り替わります)
「Curve / Straight」
[Tune]を 計算式[Curve]とこれまでの 2オクターブ方式
[Straight]に切替えます。
独立したボタンからここへ戻しました。
「Tune / Clear」2オクターブの‘うなり’数 1つで 全体を調律します。 (フォルテピアノでは‘うなり’数 0.1です。)
「A:+1 | A:-1」はピッチ A49(440Hz)を 1[Hz]上下します。
「A:440 / A:415」A(49)のピッチを 440[Hz]又は 415[Hz]に切替えます。 (データによって自動的に切替えるようにしました)
「G:+ / G:-」弦の張力を 1[Kg]増減します。
(フォルテピアノの場合は 0.1[kg]です)
動作中は画面右上に「Tension.G +1[kg]」等と表示されます。
「 Data 」トグルボタンで 弦データの表示|非表示を切替えます。
「< | >」弦を1本ごとに移動します。
(マウスの移動でも 弦が変わります)
[> <]の表示範囲では移動先が画面の中心になります。
[ P.5th ] [text]で表示するビートを選びます。
◆ピアノ弦のファイルは以下のようなテキスト形式のデータです。
10,48,30 (1本巻き線終了弦番号・2本巻き線終了弦番号・芯線開始キー番号) 1210, 23, 2.40 (弦長・番手・巻き線太さ[芯線の場合は 0]) 1200, 23, 2.30 (最低音の弦から始まる。最低音はA2(27.5Hz)からに固定(?)) ... (途中省略) 56,13,0 53,13,0 (最高音)「小渕 晶男の楽器工房」など 古楽器のデータはピアノ弦と互換性を 持たせるよう 以下の様にしました。
20,20,21,8,1 (始めから 3つのデータはピアノ弦と同じ・ 0 A2(27.5Hz)から 8鍵無し (Fキーから始まる) 0 (その間を 0 とする)・新データのサイン(1)) 0 ... (途中省略) 0 1444.00,0.75,0.45,8.54,2.5 (弦長・芯線太さ・巻き線太さ・芯線密度・巻線ピッチ) 1419.50,0.75,0.45,8.54,2.5 ... 79.50,0.52,0,7.77 ([芯線の場合]弦長・芯線太さ・0・芯線密度) 76.00,0.52,0,7.77
[ 弦径(Diameter) ... 応力(Stress) ] 弦の表示するデータを選択します。
画面左「Cent」は調律曲線をセント値で表します。 (v2.7)インハーモニシティ値を加え無くしました。
グラフィックス画面では マウスの上下のドラッグでセント値を変え
られます。
[Text] で弦データと選択したビートが表示されます。
「Wire」は弦長を表示します。
選択されている弦は緑色・
巻き線はピンク色・芯線は白色
で表示されています。(打弦点は便宜的に1/8に統一しています)
グラフィックス画面では マウスの左右の移動で
弦長を変えられます。
弦のデータは 灰色の点線で表されています。
張力は([Tension.G] で表示を ON-OFF出来ます)
オレンジ色の
折れ線点線で表されています。
左側が 0・右端で 150[Kg]。下端に 10[Kg]毎の目盛があります。
総張力はグラフィックス画面右下に「ton():OOO」と
全弦の張力を合計した値をトン数(1ton=1000Kg)で表示します。
応力は([Stress] で表示を ON-OFF出来ます)
青色の折れ線
点線で表されています。
左側が 0・右端で 250[kgf/mm2]。
上端に 10k毎の目盛があります。
[<Wire>] で弦の表示を ON-OFF出来ます。
[Text] では 元データを表示します。
画面のドラッグでテキストデータのコピーが出来ます。
又 変更したデータを保存して別名とし この「index.html」ファイ
ルの <applet> </applet>で囲まれた部分
... <param name="mwdata10" value="flemish4.mwd"> <param name="mwdata11" value="flemish8.mwd"> (... ここに加える ...) <param name="all_f" value="12"> ...
に データファイル名を追加して [value=]の値に追加したファイル数を書き加えると ブラウザで見る事が出来るでしょう。
「Inha(rmonicity)」はインハーモニシティのセント値を
対数グラフで表示します。
灰色の点で
A(49)を起点にしたインハーモニシティの基準値(2√2)を表示します。
マウスのドラッグでインハーモニシティの倍音での値を表示します。 上へのドラッグで倍音数は増加し,下方では減少します。 最大 20倍音まで表示します。
「Graph / Text」グラフィックス又はテキスト 画面に切替えます。
[Text]では「セレクター」で選択した弦データを表示します。
「< > / > <」
トグルスイッチです。
「< >」では全ての弦を
「> <」では現在選択された弦を中心に
前後 6本の弦(13本分)を表示します。
「_v_」「>|」ボタンで 画面下のインプットエリア:画面右の セレクターエリア: を ON-OFF(表示/非表示)出来ます。
「Text」時に [ < | > ]ボタンで 弦データとビートが表示されます。
<ビート例> ... 2octave <: -0.276>: -0.26 Octave <: -0.028: -0.028>: -0.025 Maj.6th <: 2.593: 2.581>: 4.715 P.5th <: -0.314: -0.318>: -0.401 P.4th <: 0.215: 0.206>: 0.559 Maj.3rd <: 3.191: 3.172>: 3.934: 3.934 ...
“< >”内の値は下方に取った時のビートを
その右は上方に取った時の値です。
二つの値があるのは その弦に対して2本の弦がビートの対象となる時に
表示されます。
「Tension.G : 張力」と「Stress : 応力」は グラフ表示の ON-OFFも行います。
画面下段は インプットエリア:情報の入力・選択欄です。
(※)「Calc.」
「Set」はインプットされた値で計算し
グラフィックス・テキストに反映します。
(※)以下のボタンで初期値がセットされますので
値を変更する時は 弦長はカーソルのドラッグで
番手と銅線の場合はそれぞれのセレクタで
選択した値が記入されます。
「:Length」は 弦長をキーボードから入力します。 (それ自身もリセットボタンで 初期値に戻す時に使います。 「:Gauge」「:Copper」もリセットボタンです)
「:Gauge」は チョイスボタンで芯線の番手を選びます。 (12番手以下の数値を入れると直接 弦の太さになります)
「:Copper」は 銅線の直径をキーボードから入力します。
[Cent]画面でカーソルの上下のドラッグで増減します。
画面中央は グラフィックスエリア:
マウスの移動で弦長が変わります。
その弦に固定する時は クリックして下さい。
再びクリックすると弦長はマウスによって変わるようになります。
ここでは あるUPピアノのデータなどが入っていますが
そこからいろいろ変えて 理想のピアノを創ってみて下さい。
(注意:もっとも ここで作ったデータを持って行って メーカーさんが
ピアノを造ってくれるかどうかは 保証するものではありません;)
参照>HTML5版 弦 (Music Wire Viewer)
参考までに 以下はある所でのピアノの修復時の記録からです。 (鍵盤数が A2〜a4の85本と云う所からも その古さが窺えるかと思います)
修復前 [s2-ante.mwd] では芯線の明らかな違いも見受けられました。
そして 修復後 [s2-post.mwd] のデータからです。
張力・インハーモニシティの視覚的な表現から
再生の目安も付くのではないかと思います。
修復前後のデータを読み込めるようになりました。
弦データでの修復に挑戦してみて下さい。
【きっかけを与えてくれた渡辺さんへ】