Waveファイルの 波形,FFT,3DFFT,Hiパスフィルター, そしてインハーモニシティの測定 を行います。
使い方:
画面上 [ Wave ]: Wave信号を表示します。 画面左の上下にはWave信号の大きさを[%]で表示しています。 又画面下ではWave信号の時間を表示しています。
 
      [ FFT ]: FFTのスペクトルを表示します。 紫色のカーソルは [HPF]用と[Peaks]用を兼用しています。
 
      [ 3DFFT ]: FFTのスペクトルを3D(三次元)で表示します。 FFTの移動量をサンプル数の[1/1 ... 1/16]に設定出来ます。
画面の中をカーソルのドラッグで上下左右に視点が移動します。 (クリックでカーソルは固定します。)
 
      [ HPF(ハイパスフィルター) ]: [FFT]でカーソルで選択した 周波数以下をカットします。
例えば 電源のノイズの加わった様な[Wave]波形を...
 
	[FFT]のカーソルで100[Hz]以下をカット... (左端がオレンジ色に変わります。)
 
	そして [HPF]で 以下の様に見えます。
 
      [ Peaks ]: FFTスペクトルの時間によるピークを 表示します。
	  [FFT]のカーソルで 閾値(紫色)を上下して選択します。
 
      [ Inha(rmonicity) ]: ピークの平均値を表示します。
	  カーソルを移動して 倍音列があれば マゼンタ色の点と
	  灰色の線(最小二乗法 LSM)で表します。
 
      (※)[ (Diff) ]: 参考までに[Inha.]で計算した 差の経過値を表示します。 最小差がインハーモニシティ値ですが そこからさらに 最小二乗法(LSM)で計算して求めています。
 
      (※)[ (Cent) ]: 参考までに Cent差を表示します。 カーソルは そのキーでの -20と20セント値の幅を示します。
 
      [ - ][ + ]: 画面の上下を増減します。 [Inha.]では 倍音列のセント値を 上下します。
[ < ][ > ]: [Wave]では信号の範囲を [FFT | 3DFFT | Peaks | Inha.]ではスペクトルの範囲を増減します。
[ 9 ... 16 ]: FFTのサンプル数を選びます。 (9:512 10:1024 11:2048 12:4096 13:8192 14:16384 15:32768 16:65536)
[ 1/1 ... 1/16 ]: [Peaks][3DFFT]で FFTの移動量を サンプル数に比べてどれぐらいにするのかを決めます。
(※)[ /1 ... /16 ]: [(Cent)]で Cent値の幅を縮小します。
(※)[ A110(キャリブレ) ... Es(19)-Es(31)]: これまで掲載した 間奏曲(Intermezzo)・第2間奏曲(Intermezzo No.2)などからの Waveファイルを選びます。
画面下 [ || ]: スライドバーでは [Wave]で拡大した範囲を
	  移動出来ます。
	  又左端の濃い緑色の部分は FFTのサンプル数で拡大出来る
	  最小範囲になります。
[PCM_SIGNED 11025 Hz, 1 ch., 33076 size, 16 bit, <fact>]:
          Waveファイルのサンプリング周波数などのデータを表示します。
	  (※)[Inha.]では
	  [ Inharmo.:0.249(0.933) Pitch:-7.851 A(25): 109.532[Hz]: 2782273.8]
	  などと
	  [ インハーモニシティ値(決定係数),ピッチ,キー名(キー番号),周波数,
	  ピーク高 ] 
	  を表示します。
	  [(Diff)]では
	  [ Inha.:0.240 Max:140.001 Pit:7.532 ]などと
	  [ Diffでのインハーモニシティ値,最大値,ピッチ ]を表します。
【測定方法】
1. [Wave]画面で測定範囲を選択(確認)します。
2. [FFT]画面でクリッピングレヴェルを調節して 取り出すピークの閾値を設定します。
3. [Peaks]で 取り出したピークを表しています。
	  もし不要なピークがあれば カーソルをドラッグする事で
	  ピークが白色に変化して [Inha.]には表れなくなります。
	  (再ドラッグ 又は再[Peaks]で元に戻ります。)
4. [Inha.]で 薄紫色の棒グラフで検出されたピークの
	  平均値を表しています。
	  そこにカーソルでキーを移動して 倍音列があるかどうかを調べます。
	  倍音列があればマゼンタ色の点と灰色の線の 最小二乗法(LSM)で
	  推定したインハーモニシティ値を表します。
	  (※)インハーモニシティ値の最大測定値は 7.0で 大体 D(78)
	  ぐらいまでです。
	  (高音域での測定精度がでない為です;)
例えば[A110]の場合
 
	[FFT]で [+]でレベルを上げて カーソルのドラッグで閾値を調節します。
 
	[Peaks]で ピークがサンプルされてるか ノイズが無いかなどを確認して...
 
	[Inha.]で カーソルを 110[Hz]辺りに持って行くと 倍音列が表れて 下の枠に [Inharmo.:0.249(0.933)... ]と インハーモニシティ値 0.249 が表示されます。
 
    参照>インハーモニシティを求めて (In pursuit of inharmonicity)
参照>Waviewer XHR (楽器の音 Instruments Sound)